「いま話した内容、もうフロー図になってますよ」──経理業務のヒアリング中に30秒で業務が可視化された話
ヒアリング現場でのリアルな課題
「決算が遅れる理由、なんとなく分かってるんですけど、全体が見えないんですよね」
これは、ある企業の経理マネージャーとの初回ヒアリングでの一言。
決算早期化を支援するコンサルとして現場に入り、私はまず「現在の月次決算の流れを教えてください」と話をうかがっていました。
「営業から請求データをもらって、会計ソフトに取り込んで…」 「仮勘定の仕訳を立てて、それを部門別に確認して…」 「あと、役員レポート用に試算表から Excel に貼って…」
リアルタイムで可視化する新しい手法
メモを取る代わりに、私はフロー図作成の入力画面を開き、聞いた内容をそのまま文章で打ち込みながら話を聞きました。
そして会話の流れが一段落したタイミングで、こう伝えました。
「いまお話いただいた内容、30 秒でフローにしました。見てみませんか?」
画面には、以下のような流れが可視化されていました。
- 営業部から請求データを取得(5 営業日目)
- 会計ソフトへデータ取込
- 仮勘定の仕訳入力
- 部門別に費用確認依頼
- 試算表出力 → レポート用に加工
- 経営レポート作成・提出(10 営業日目)
可視化がもたらす劇的な変化
「……これ、うちの業務そのままですね」
マネージャーの表情が変わりました。
しかも、図を見ながら話すことで、会話の質が一気に変わります。
「そういえば仮勘定の処理、営業が遅れると全部ずれ込むんですよ」 「この"レポート加工"って、担当者によってやり方が違ってて…」 「逆に、この部分は自動化できそうですね」
フロー図があるだけで、「話しながら気づく」ことが次々に出てきました。
瞬間可視化がもたらす新しい価値
この体験を通して、改めて実感したのは、
"聞いた瞬間に可視化できる"ということのパワーです。
普通なら「ヒアリング → メモ整理 → フロー作成 → 次回確認」という流れを踏むところを、
たった 30 秒で"今この場で、目の前に出す" ことができる。
これは、業務改善の立ち上がりスピードを一段階引き上げます。
可視化された瞬間に、人は反応し、考え始めます。
抽象的だったものが、図になった瞬間に「これはこう直せるかも」「ここが重なってるな」と気づける。
しかもそれが、コンサルが一方的に描くものではなく、"一緒に作る"ものになる。
今すぐ始められる業務改善
「まだ整理されてないんで…」「準備してからご相談します」
そんな企業にこそ、伝えたい。
準備はいりません。いま、話すだけで"図"になる時代です。
フロー図作成は、業務改善のスピードを一変させる"可視化の瞬発力"を持っています。
経理の現場で、営業の現場で、あなたの「なんとなく」を 30 秒で図にしてみませんか?
関連記事
関連記事機能は近日公開予定です