月次決算をもっと早く、もっとスマートに──"フローチャート自動作成ツール"で始めた改革の第一歩
月次決算の早期化という永遠の課題
「月次決算、もうちょっと早く締められないかな…」
多くの経理チームで繰り返されるこの課題。
締めの遅れは、経営判断の遅れに直結します。改善したい。でも、業務の全容が見えない。属人化。慣習。バラバラなやり方…。
ある企業でこの状況を打破するきっかけとなったのが、**"フロー図作成"**の導入でした。
たった一言から始まった業務改革
最初にやったのは、ツールの入力欄にたった一言 ──
「月次決算の早期化」
それだけで出てきたフローを見て、経理マネージャーが言いました。
「……これ、うちの理想そのままじゃないですか」
AI が描いた理想の月次決算フロー
自動生成されたのは、以下のような美しく整理された"理想形"の月次決算フロー:
- 請求・経費データの期限統一(各部門)
- 会計仕訳の自動連携チェック
- 原価・売上の早期確定
- 固定資産台帳の定期更新
- 前払・未払の整理
- 試算表作成 → 誤差チェック
- 月次資料の自動フォーマット化
- レビュー → 経営報告
たった一言でここまで出してくれるのか…と、まさに「感動」。
もちろん、このままでは現場にはそのまま適用できません。
理想と現実のギャップから始まる建設的な議論
でも、ベースがあるからこそ、議論が始まりました。
「うちは原価確定が営業部とのやりとりで 3 日かかってる」 「このチェックは手作業で、ミスが多発してる」 「試算表は社長用と部門長用で別バージョンを作ってる」
その結果、この理想フローを"自社流"にアップデートした現実版フローが完成。
具体的な改善アクション
同時に、改善アクションも明確に。
- 原価確定を自動連携に変更 → 2 日短縮
- 請求データの提出期限を全社統一
- 試算表出力を Google スプレッドシートに連携し二重管理を廃止
驚きの成果
結果、締め日は 15 日 →7 営業日に短縮。
関係者のストレスも激減し、何より「次に何をすればいいか」が明確に。若手も自走できるようになりました。
コンサルとして私が嬉しかったのは、「このフロー、来期の業務計画にもそのまま使えますね!」と経理部長が言ってくれたこと。
AI を活用した業務改善の新しいアプローチ
業務フローをゼロから書くのではなく、"まずは AI に理想形を出してもらう"。
そこから"現場の現実"にすり合わせていくことで、スピードも精度も段違いに上がる ── これは、今後の業務改善の新しいスタンダードになると感じています。
まずは一歩を踏み出してみませんか?
もしあなたの会社でも、「月次決算を早くしたいけど、どこから始めればいいか分からない」と悩んでいるなら…
まずは、"月次決算の早期化"と打ち込んでみてください。
そこから、あなたの組織の進化が始まるかもしれません。
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