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月次決算をもっと早く、もっとスマートに──"フローチャート自動作成ツール"で始めた改革の第一歩

2025年08月01日
月次決算をもっと早く、もっとスマートに──"フローチャート自動作成ツール"で始めた改革の第一歩
フローチャート月次決算経理業務改善

月次決算の早期化という永遠の課題

「月次決算、もうちょっと早く締められないかな…」

多くの経理チームで繰り返されるこの課題。

締めの遅れは、経営判断の遅れに直結します。改善したい。でも、業務の全容が見えない。属人化。慣習。バラバラなやり方…。

ある企業でこの状況を打破するきっかけとなったのが、**"フロー図作成"**の導入でした。

たった一言から始まった業務改革

最初にやったのは、ツールの入力欄にたった一言 ──

「月次決算の早期化」

それだけで出てきたフローを見て、経理マネージャーが言いました。

「……これ、うちの理想そのままじゃないですか」

AI が描いた理想の月次決算フロー

自動生成されたのは、以下のような美しく整理された"理想形"の月次決算フロー:

  • 請求・経費データの期限統一(各部門)
  • 会計仕訳の自動連携チェック
  • 原価・売上の早期確定
  • 固定資産台帳の定期更新
  • 前払・未払の整理
  • 試算表作成 → 誤差チェック
  • 月次資料の自動フォーマット化
  • レビュー → 経営報告

たった一言でここまで出してくれるのか…と、まさに「感動」。

もちろん、このままでは現場にはそのまま適用できません。

理想と現実のギャップから始まる建設的な議論

でも、ベースがあるからこそ、議論が始まりました。

「うちは原価確定が営業部とのやりとりで 3 日かかってる」 「このチェックは手作業で、ミスが多発してる」 「試算表は社長用と部門長用で別バージョンを作ってる」

その結果、この理想フローを"自社流"にアップデートした現実版フローが完成。

具体的な改善アクション

同時に、改善アクションも明確に。

  • 原価確定を自動連携に変更 → 2 日短縮
  • 請求データの提出期限を全社統一
  • 試算表出力を Google スプレッドシートに連携し二重管理を廃止

驚きの成果

結果、締め日は 15 日 →7 営業日に短縮。

関係者のストレスも激減し、何より「次に何をすればいいか」が明確に。若手も自走できるようになりました。

コンサルとして私が嬉しかったのは、「このフロー、来期の業務計画にもそのまま使えますね!」と経理部長が言ってくれたこと。

AI を活用した業務改善の新しいアプローチ

業務フローをゼロから書くのではなく、"まずは AI に理想形を出してもらう"。

そこから"現場の現実"にすり合わせていくことで、スピードも精度も段違いに上がる ── これは、今後の業務改善の新しいスタンダードになると感じています。

まずは一歩を踏み出してみませんか?

もしあなたの会社でも、「月次決算を早くしたいけど、どこから始めればいいか分からない」と悩んでいるなら…

まずは、"月次決算の早期化"と打ち込んでみてください。

そこから、あなたの組織の進化が始まるかもしれません。

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