顧客導線を"フローチャート化"したら、マーケと開発の会話が噛み合いはじめた話
顧客導線の見える化が必要な理由
「うちの EC サイト、ユーザーはどうやって商品にたどり着いてるんだろう?」
── これは、マーケティングや開発現場でよく聞く問いです。
実は、顧客の導線(Customer Journey)って、意外とチーム全体で"共通認識"を持てていないことが多いんです。「広告をクリックしてすぐ買う人もいれば、メルマガから再訪してカートインする人もいる」など、パターンが多すぎて把握しきれない。でも、全体像が見えなければ改善のしようもない。
そんな時、私がクライアント企業に提案しているのが「フロー図作成」の活用です。
文章から自動生成される顧客導線フロー
このツール、すごいんです。
文章で顧客の行動パターンをざっくり書くだけで、それをフロー図として自動で可視化してくれるんです。
たとえば、以下のようなテキストを入力してみます:
「顧客は SNS 広告を見てサイトを訪問。すぐには購入せず、メールマガジンに登録。翌週のセール案内を受けて再訪問し、商品をカートに入れ購入。」
するとツールは、以下のようなフローチャートを生成してくれます:
- SNS 広告閲覧
- サイト訪問
- メルマガ登録
- セールメール受信
- サイト再訪
- 商品カート追加
- 購入完了
どうですか?
これを一目見れば、マーケチームも開発チームも、「あ、ここにリマインドが必要だね」「この段階で CVR 落ちてるかも」と、具体的な打ち手を即イメージできます。
さらに驚きなのが、分岐も書けること。
「広告から訪問してすぐ離脱した場合は、リターゲティング広告を配信」
こんな文も入力すれば、ちゃんとフロー図に"別ルート"として反映されます。これはマーケ視点でも、UI 改善の仮説設計にも超使えます。
実際の成果と効果
実際にこのツールを使ったクライアントでは、顧客導線の"抜け"に気づいたことで、トップページの導線設計を改修 → 離脱率が 15%改善。しかも、マネージャー陣からは「議論が感覚じゃなく、図に基づいてできるから意思決定が早くなった」と喜ばれました。
私たちコンサルがよく言う「現状の見える化」は、まさにこの"導線フロー図"から始まります。
「ユーザーがどう動いているのか」を、全員が同じ絵で認識できる。それだけで、組織全体が動きやすくなります。
もし、あなたのチームでも「顧客の動き、なんとなくしか分かってないかも」と感じているなら、
このフロー図作成、ぜひ一度触ってみてください。
きっと、最初のフローが出力された瞬間にこう思います ──
「また、このサービスを使いたい」。
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